トビリシ(ジョージア)移住、現地の生活情報、アパートの探し方など

2019/12/04

トビリシ生活情報

前回のトビリシ(ジョージア)に移住情報 | 日本で準備することに続き、ジョージア情報です。

今回は、まず「英語ができないけど、日本語だけで生活できるか?」から始まり、その後、アパートの探し方、公共交通機関、保険、幼稚園、日本食を変えるところ、安く食料品を買えるところ、大型ショッピングモール、タクシーの使い方などを紹介します。

トビリシは英語を話せなくても生活できる?

生活はできますが、それ以上のことはできません。例えば、ホステルやAirbnbに泊まって、スーパーで買い物をしたり、外食したり、日本人の友達と遊んだり、そういうのは全く問題ありません。

でも、怪我・病気、子供の幼稚園、保険選び、賃貸などは、英語を話せないとかなり難しいです。

英語を話せるとかなり楽になります。トビリシは、すでに外国人が多くいて、じつは多くのホステルが外国人が経営しているし、外国人のネットワークもあります。ジョージアはEUやNATOに加盟したいという背景もあり、またその前はアメリカ大好きだったので、英語を話せる外国人向けのサーービスはたくさんあります。

大手の保険、銀行、病院、不動産屋は英語で利用できるし、外国人向けの幼稚園は知っているだけで7カ所、小学校も数カ所もあります。

わからないことがあれば、メンバーが5000人近くいるExpats in TbilisiなどのFacebookグループで質問をすれば、1日以内に答えが返ってきます。

そのため、英語を読み書きできれば、楽に暮らせますが、日本語だけだとちょっと厳しいです。通訳を雇うか、現地の英語やジョージア語を話せる日本人に助けを求めるか、身振り手振りで何とかするしかありません。

家族で移住するなら、相応の覚悟が必要ですね。

アパートの探し方

アパートの探し方は、欧米諸国だと2通りあります。

ひとつは、Facebookです。Facebookで、「Flatshare in Tbilisi」や「Apartments for rent in Tbilisi」で検索することです。Flatshareとは、ルームシェア(1つの家やアパートを数人で借りて共同で生活すること)です。

もう一つは、お部屋探しサイト(不動産ポータルサイト)を利用することです。英語のサイトもありますが、不動産ディーラーが英語を話せるとは限りません。また、不動産屋さんが英語を話せても、大家さんが英語を話せるとは限りません。お部屋探しサイトは、「Rent Tbilisi」などで検索すれば5秒で見つかります。

Airbnbを使うのが一番簡単ですが、当然Airbnbのほうが割高ですし、選択肢が少ないです。ピークシーズンだと、かなり割高です。うちが住んでいるところは、1ヶ月400ドルですが、オフシーズンでもAirbnbだと1日2000円から3500円くらいします。その代わり、Airbnbだと手続きがも楽だし、1日から1ヶ月の短期で借りられます。

ちなみに、日本語では高いアパートをマンションと言いますが、英語の「mansion(マンション)」は大豪邸です。タワマンとか億ション以上の大豪邸です。英語だと、コンド、アパート、フラット、コンプレックスと言います。

公共料金の振り込みと値段

光熱費、水道代、電気代、インターネット、電話料金などは、ExpressPayというオレンジの機械か、銀行振り込みです。

ちなみに、どれもべらぼうに安いです。光熱費、水道代、電気代は、1ヶ月各500円以下もありえます。アパートの大家さんが、ユーザーIDを教えてくれるので、オレンジのExpressPayでUtility Paymentを選び、IDを入力します。すると請求額が表示されるので、現金を挿入します。

公共交通機関の使い方

公共の交通機関は、街と街をつなぐ鉄道、公営バス、地下鉄、そして「マルシュルートカ(Marshrutka)」またはミニバスと呼ばれる。普通の地下鉄や公営バスは、GoogleMapに表示されるけど、マルシュルートカは表示されません。マルシュルートカの路線は、Tbilisi Transport Companyで検索できます。

タクシーは、Yandex Taxiがおすすめです。Boltというアプリもありますが、Yandexのほうがたいてい安いです。タクシー料金は、時間と場所によって、かなり差があります。例えば、同じルートなのに4GELから8GELと倍になることもあります。でも、5kmで安ければ4GELで、高くても8GEL(300円以下)なので、値段の心配はいりません。

地下鉄や公営バスは、Metromoneyという、Suicaのようなカードを使います。料金は0.5GEL(約20円)です。地下鉄は、かなりうるさいです。客ではなく、地下鉄の移動音がうるさいです。

トビリシ 地下鉄

また、私の子供が通っている国際幼稚園Little Seadingは、先生も経営者も外国人で、通っている子供のほとんど外国人。月謝が1ヶ月2万円くらいで、食事もでるし、お遊戯会やピクニックで追加料金が取られるなどもないので、かなりお得です。1ヶ月2万円で子供がバイリンガルになるのは、お買い得ですよね。

このカードは、ExpressPayというオレンジっぽいATMのような機械でチャージできます。

医療保険や、自動車保険など、各種保険

ジョージアには、公共の医療機関がありません。すべて民営化されています。そのため、病院によって診察料が異なります。保険も民間保険になるので、提携している病院でないと保険は使えません。UnisonArdiGPIが個人加入できる大手の保険会社です。保険料はGPIが最安で一ヶ月10GEL(360円くらい)です。

保険は、前回の「トビリシ(ジョージア)に移住情報 | 日本で準備すること」で書いた、クレジットカードの海外旅行保険と、国民健康保険でいいと思います。でも、ご家族で移住する場合は、子供が保険の対象になるか確認しましょう。

病院について

病院は、すべて民営です。ロシア語を話せるなら、ほとんどどこの病院でも大丈夫です。

英語を話せるなら、おすすめはMediClubです。英語を話せるお医者さんが多いし、きれいだし、対応も比較的丁寧です。また設備も整っています。診察と処方箋で、だいたい50GEL(1800円)くらいです。

動物病院は、街の中心から離れますが、トビリシ農業大学の大学病院がおすすめです。多くの外国人がおすすめしています。

子連れで移住し、まだ予防接種がすべて終わっていない場合は、Center for Immunization and Preventionがワクチンをしています。

幼稚園・保育園について

トビリシ市内には、たくさんの幼稚園・保育園があります。たいていの幼稚園は、3歳未満と、3歳以上のクラスにわかれています。UG KidsABCなどの、ジョージア語と英語の幼稚園や、Little SeadingEuropean Schoolのように完全に英語の幼稚園、またドイツ語の幼稚園や、フランス語の幼稚園などもあるそうです。

おすすめは、Little Seadingです。3食ついて1ヶ月18000円以下。しかも、モンテッソーリ教育です。モンテッソーリとは、「子どものやりたい意志」を尊重し、興味を持ったことをとことんやらせる教育法で、ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)、ラリー・ペイジ(Googleを共同開発)、セルゲイ・ブリン(Googleを共同開発)、マーク・ザッカーバーグ(Facebook創始者)、ジェフ・ベゾス(Amazon創設者)などが、モンテッソーリ教育を受けています。(参照:モンテッソーリ教育を受けた有名人まとめ|日本人のあの人も!?

小学校について

British International Schoolなど、QS International SchoolDeutsche Internationale Schule Tbilissiなどがあります。他にもフランス系の小学校などもあるそうですが、日本語で勉強できる小学校はまだありません。

世界で最も優れていると評判のスウェーデン式の教育を行っている小学校をがあると聞きます。

トビリシでのショッピングモール

食料品は、国産の農産物や畜産物はかなり安いです。個人商店で買うと、みかん2kgで200円くらいです。Fresco、Agrohub、Spar、カルフールなどで買うと、すこしだけ高いのですが、それでも日本と比べると格安です。

農産物や畜産物、魚介類やスパイスなどを一番安く買えるのは、鉄道駅広場(Station Square)のDinamo Marketという屋外市場です。が、英語はほとんど通じません。

ジョージアは、東西はカスピ海と黒海に囲まれ、北は険悪な関係のロシアがあり、南はアルメニアとトルコで、どちらも交通インフラがひどいため、輸入品はどうしても高くなります。そのため、ヨーロッパ、アメリカ、中国の製品は高くなりがちです。

前回の記事でも書きましたが、手に入らないものはたくさんあるので、移住する前に日本で購入しましょう。それでも、買いたい場合は、GalleriaTbilisi MallEast Pointなどのショッピングモールや、USA2Georgiaというアメリカからの輸送サービスを使って、アメリカのAmazonで買い物しましょう。(参考:ジョージアでアメリカのAmazonからお得に買い物する方法 ~USA2GEORGIA~ | タカライブ! from ジョージア)または、格安中国通販Aliexpressがおすすめです。

個人的には、AliExpressがちょうおすすめです。

日本食が買えるところ

あまり海外の食材は期待できません。トビリシは、インド人の留学生と、トルコ人の移民が多いため、インド料理やスパイスと、トルコ料理はわりと見かけます。その他の食材は、AgroHubと一部のカルフールがおすすめです。AgroHubにいけば、たいていのモノは手に入ります。


英語を話せないと面倒です。英語を話せなくても生活はできるけど、金と時間は余計にかかると考えた方が良いでしょう。また、万が一の備えも重要になります。例えば、子供が転んで骨を折った、自分が交通事故に遭ったなど、問題が起きたときに英語ができないと対処が困難です。

せっかくだから、英語を学んでみるのもいいでしょう。トビリシは、たぶん語学学校も安いだろうし。むしろ、僕がライザップ的な、スパルタ系英語学校の設立を考えているので、興味があればぜひ声をかけて下さい。外国人と部屋をシェアする感じです。