初心者が最短・最安・独学で英語を身につけるための、現実的な英語学習の大原則

数ある英語学習ブログの中から、私のブログを訪ねていただきありがとうございます。
普段はフリーランスとして海外の企業と取引をしたり、英語の勉強方法をつらつらと書きつづっているわけですが、以前は、一対一で「英語学習コンサルティング」的なことを無償でしていました。

私がどの程度の英語力を有しているかは、私の仕事のサイトや、このブログの英語版Linkedin(ビジネス系SNS)をご覧ください。英語を専門に勉強してきた欧米人には負けますが、英語圏で生まれ育っていない日本人としては最高レベルだと自負しています。字幕なしで映画はもちろん、ウェブデザインの勉強は英語でします。お客さんとは英語で話します。留学をせず、英会話学校に通わず、独学で英語を習得しました。

「英語学習コンサルティングって何?英語の先生とどう違うの?」ですよね。

私がしていたのは、英語ではなく「英語の勉強の仕方」を教えることでした。とくに教室を開いていて生徒を募集していたわけではなく、知り合いや。知り合いの知り合いに教えいただけです。

その過程で、英語学習を挫折している人の8割以上が、同じ原因で挫折していることがわかりました。

「勉強の仕方がわからない」です。

「勉強が続かない」、「単語をぼ得られない」、「リスニングができない」、「多少は読めるけど話せない」など、人によって表現は違いましたが、みなさん結局の所「英語の勉強の仕方がわかっていない」ことに気づきました。

勉強の成果=効率x時間

勉強の成果は、効率x時間です。

「つまり、効率も時間もどちらも大事?」

と思うかもしれませんが、効率のほうが圧倒的に大事です。

効率は、0.1にも10にもなります。効率が悪いと1時間で6分間分の勉強にしかなりません。効率が良ければ、1時間で10時間分の勉強ができます。だから、時間は平等に24時間しかないのに、デキる人は何か国語もできてプログラミングや運動もできるんですね。

この記事では、効率を最大化するための勉強法の「大原則」「もっとも重要な基礎」を説明します。
私の勉強方法は、単にネットで集めた断片的な知識ではありません。心理学、認知心理学、脳科学、言語学、タスク管理などの本を何十冊も読み、実際に自分で活用して、海外就職・海外フリーランスを達成した、リアルな経験に基づくものです。

根本的な原理原則は同じなので、ここで紹介する勉強法は小学生〜社会人、またどのレベルの英語力でも誰でも実践できます。

ステップ0:英語学習を本格的に始める前にすべきこと、すべきでないこと

絶対にすべきでないことは、雑誌「The Economist」や「New York Times」などの年間購読です。最初から大きすぎる目標を立てると挫折します。「意志力」とか「やる気」なんてあてにせず、現実的にがんばりましょう。

すべきことは、「苦手意識」を克服して、「できる」「伸びてる」という実感を得て、英語学習の勢いをつけることです。そのために簡単なことから始めます。例えば、中学1年生から高校3年生の英語の教科書のすべての英文を日本語に翻訳するのがおすすめです。辞書や文法の参考書を使いながら中学と高校の英語の教科書を全部和訳すると英語の基礎が無理なく最短で身につきます。

英語に限らず、「できない」のはつまらないです。楽器とか絵とか、はじめは苦行ですよね。最初は、楽にできること9割、ちょっと調べたり考えればできること1割くらいの配分で、基礎の反復学習をするとよいでしょう。

ステップ1:とにかく発音を完ぺきにする。

私は、英語のリスニング、ライティング、リーディングはほぼ完ぺきなのですが、スピーキングというより、発音がイマイチです。ネイティブスピーカーと英語で話す機会や、英会話学校に通うお金がなかったので、文通や読書で勉強していました。結果、間違った発音が身についてしまいました。

一度間違った発音を身につけてから正しい発音を見つけるのは、最初から正しい発音を身につけるより大変です。地味な作業ですが、26文字の基本フォニックスの発声法を完ぺきになるまで練習しましょう。

発音練習のポイント

  1. よほど音感が優れていないかぎり、自分で正しく発音できているかは判断できません。多少値が張っても、個人指導の英会話学校を利用しましょう。verbling.comなどのマンツーマンのオンライン英会話が安いのでお勧めです。
  2. 26文字の基本フォニックスの発声法をまずはマスターしてください。舌先ではなく、喉の奥から発声することを意識するなど、「音」だけでなく「発声法」にも注意してください。
  3. 「Really」、「vibrate」のように、「L」と「R」や「V」と「B」など、日本人には同じように聞こえるけどネイティブにとって全く違って聞こえる音を含む単語を重点的に練習してください。
  4. フォネティクスと単語の発音をマスターしたら、「What is your name?」「This is a pen.」など分の発音と抑揚を学んでください

ステップ2:英語「で」テレビや映画、会話やネットを楽しめるレベルまで頑張る

英語の勉強は他の勉強とは違います。数学で英語の勉強はできません。英語で数学の勉強はできます。

参照:新しいスキルを英語で(ほぼ全部)無料で学べる35のウェブサイト

英語は、あるレベルに達すると、映画や会話など勉強らしくない勉強をするだけで自然と伸びるようになります。このレベルに達すれば勉強がずっと楽になります。しかし、このレベルに達するのが大変なのです。

英語は、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4つの要素があります。

インプットがなければをアウトプットはできません。読めない英文は書けないし、時間をかけても書けない英文を、会話の中で即興で話すことはできません。

そのため、英語では何よりもインプットが大事です。日本の英語教育には会話が足りないといいますが、私は英語に触れる時間が圧倒的に少ないことも大きな原因だと思います。

ステップ2では、「読む」「書く」「聞く」「話す」のうち、とくに「読む」と「聞く」を重視し、最短で4つの能力を、ステップ3まで引き上げます。

ステップ2-1:リーディングを鍛えるには多読と精読

リーディングに必要なのは、文法と語彙です。リーディングの練習方法は、多読、精読です。

精読とは、英文を正確に理解する作業のことです。単語の意味だけでなく、少しでも理解が怪しい場合は、参考書を開くなり、検索するなり、教えてGoo!やLang-8.comで質問するなどし、一切のもれなく理解できるまで、精密に読解することです。

精読の最初のステップは、中学や高校の教科書を全文和訳がおすすめです。学校で習った基礎文法をすべて漏れなく理解しているか再確認できます。「This is a pen」のような、わざわざ和訳しなくても意味が分かる文も含め、一切のもれなくすべて翻訳してください。コツは、一切妥協せず、わからないままにしないこと。これだけです。使用済みルーズリーフの厚みが増すと「努力してる」という実感が持てて、やる気を維持できます。

精読のメリットは、文法を単語の理解だけではありません。精読が早くなると、多読ができるようになります。多読ができるようになると、英語がちょっと楽しくなります。

多読とは、大量の英文を読む作業のことです。日本語で小説を読むように、ちょっと理解が怪しい文や単語があっても、そのままどんどん読み進めます。

多読にお勧めなのは、IBCパブリッシングのラダーシリーズです。試用語彙がレベルごとに限定されていて、巻末に使用単語の辞書がついているので、自分のレベルに合わせた洋書を辞書なしでどこでも楽しめます。使用語彙はレベル1からレベル5まであり、レベル1は1000語だけなので中学英語で読めます。

多読にお勧めな他の教材・勉強法は、パソコンの言語を英語にしたり、英英辞書を使ったり、英語で検索したり、日常生活で実際に英語を使用することです。あるいは、映画を英語音声・英語字幕で見るのも、多読とリスニングが同時にできるのでお勧めです。

多読のメリットは、英語の読解速度や語彙が増えることだけではありません。むしろ、英語らしい表現が身につくくこと、単語のニュアンスがわかるようになることが主なメリットです。英語から和訳した文章が日本語として不自然なように、日本人が日本語思考で英語を話すと不自然な英語になります。多読をすると英語らしい表現身につきます。単語のニュアンスとは、辞書には書かれていない、翻訳の際に失われる微妙な意味です。例えば、「Run」は一般的に「走る」と訳されますが、「走る」以外にも「run a business」、「runny nose」、「long-running TV shows」など、さまざまな意味があります。日本語では全く別の言葉ですが、多読をするうちに「run」の意味を英語のままでより抽象的に理解できるようになります。

ステップ2-2:リスニングを鍛えるにはディクテーション

リスニングに必要なのは、瞬間英文理解と文を単語に切り分ける耳です。リスニングの勉強法は、多読とディクテーションです。

経験則ですが、リスニングができないと思ってる人のほとんどは、リーディングも未熟です。全ての単語をはっきりと聞き取れたとしても、文章を瞬時に理解できなければリスニングはできません。つまり、リーディングを早くこなせないと、リスニングもできません。だから多読です。

ディクテーションは、リスニングした英文を書きとる勉強法です。冠詞や前置詞も含めて、一語一句もらさずに書きとります。一度聞いただけですべて書き取ることはできないので、すべて書き取れるまで何度も聞きます。地味な作業ですが、リスニングが急激に伸びます。

ディクテーションのコツは、スクリプトは慎重に選び、手段はまったく選ばないことです。初心者はVoice of Americaなどのスピーチがはっきりした教材を利用し、上級者は映画やドラマのスクリプトを利用するといいでしょう。1文が短いものがおすすめです。聞く際に、メモをするも、辞書を引くも、何度も一時停止や巻き戻しをするも、スロー再生するも自由です。一語一句すべてを書き取るために手段は選ばないでください。

小休止:「聞くだけで伸びる?」は真っ赤なウソ

「聞くだけで伸びる」と謳う教材もありますが、これは全く信用できません。海外に長年住んでいるのに現地語がまったく話せない日本人や、逆に日本に長年住んでいるのに日本語が全然離せない外国人もたくさんいます。外に出れば否応にも外国語を聞くのに、何年たっても伸びないのは、意識して聞くか、意識して聞かなくてもわかるレベルじゃないと効果がないからです。

ステップ2-3:ライティングを鍛えるには、とにかく書いて添削してもらう

ライティングに必要なのは、語彙、文法です。ライティングの勉強方法は、パラグラフライティング(論理的な文章の構成)と文通と、やはり多読です。

言葉は相手のものです。そして言葉には目的があります。自分を相手に知ってもらうため、相手を知るため、相手を説得するため、相手を楽しませるため、相手と親密になるためなどです。英語を正しい文法で書くということに気をやりがちですが、本当に大切なのは、相手に伝わる、相手が読みやすい、相手が読みたくなる文章を目指すことです。

パラグラフ・ライティングとは、ひとつのトピックについて論理的に書くことです。パラグラフとは、ひとまとまりの文章のことです。例えば、ステップ2-3は、このパラグラフを含めて、ここまで3つのパラグラフで成り立っています。最初は、ライティング勉強法の概要、次にライティングを勉強する上での心構え、3つ目がその心構えを体現するための技術の習得方法です。パラグラフ・ライティングについては、長くなるので割愛します。「わかりやすい文章の書き方」「パラグラフライティング」などで自分で検索して学ぶといいでしょう。

パラグラフ・ライティングには、無料でネイティブが添削してくれるウェブサイト「Lang-8.com」か、ネイティブを雇うのがおすすめです。

海外文通は、次のステップであるスピーキングを伸ばすのにも役立つライティングの勉強法です。文通は、パラグラフ・ライティングで身につかないスキルを埋めてくれます。話し言葉、質問、リアクションです。実際の会話は、一方で、自分の仕事や日本の文化について一方的に説明することもありますが、”What do you do (for a living)?”、”I do IT related thingies. It’s kinda technical.”のように、部分的に省略したり、”do”や”thing”などの簡単な単語を多用したり、答えが長くなりそうなら質問にあやふやな答えを返したります。文通は、こういった口語表現やコミュニケーション能力を伸ばすのに最適な勉強方法です。

文通には、「Lang-8.com」や「interpals.net」、「Japanguide」がおすすめです。

ステップ2-4:スピーキングを鍛えるには

スピーキングに必要なのは、インプットできていない単語や表現、文法をスピーキングで使いこなすことはできないし、時間をかけてもライティングできない文章を会話の中で瞬時に組み立てることはできません。スピーキングは「読む」「書く」「聞く」ができる人のものです。そのため、スピーキングを磨くためには、インプットを増やすことと、アウトプットの速度を上げること、同時に発音をおろそかにしないことが大事です。

スピーキングの勉強方法は、これといってありません。ただ話すだけです。リーディング、リスニング、ライティングができれば、スピーキングを速くこなせるなら、スピーキングに特化した勉強はほとんど不要です。「Lang-8.com」や「interpals.net」、「Japanguide」で知り合った人とSkypeで話したり、「meetup.com」で外国人が参加するイベントに参加するといいでしょう。ステップ2-3でも書きましたが、言葉は相手のためにあります。「無料英会話の練習台」ではなく「人格を持った一個人」と話していることを忘れないようにしましょう。

ステップ3:会話、映画、本、検索、ドラマ、音楽、文通などでひたすら実践

英語「で」テレビや映画、会話やネットを楽しめるレベルになったら、もうテキストブックなんていりません。海外ドラマや外国人の友達と話すだけで、英語力はかってに伸びます。

難しいのは、英語に接する機会を増やすことと、文化の違いを超えることです。

英語に接する機会を増やす方法

英語をある程度スムーズに理解できるようになったら、自分の目的に合わせた英語学習に取りかかります。例えば、海外の大学院で物理学を勉強したいなら、物理学の専門書を英語で読んだり、Youtubeで物理学のビデオを見ます。例えば、外国人の友達がほしいなら、Meetup.comで外国人の友達を作ります。

重要なのは、検索を英語ですることです。海外の大学院で物理学を勉強するなら、その情報を英語で検索し、外国人の友達がほしいなら「Meet up website」、「lanuage exchange」、「dating site」「I want to make foreign friends」などで検索します。日本語よりずっと多くの情報が見つかります。

あとは、英語のニュースや海外ドラマをつけっぱなしにするのもいいでしょう。

文化の違いは、根底への理解と、不安を正直に伝えることで解決できる

信頼関係を築く方法は、国が違えと同じです。相手に対して正直でいること、相手を尊重すること。言葉にするのは簡単ですが、信頼関係を築くのは日本人同士でも簡単ではありません。日本人同士でも誤解やすれ違いは起きます。言葉や文化が違えばなおさらです。

相手に対して常に正直でいるためには、相手に対する不満も伝えなければなりません。不満を伝えることは拒絶のリスクを抱えます。しかし、不満を伝えなければ、「機嫌が悪いようだけど、私なにか失礼なこと言っちゃったかな?」と相手を不安にしてしまいます。ずっと我慢して、後になってからそれを伝えても、「何で今まで黙ってたの?言ってくれれば、すぐに直せたかもしれないのに。。」となります。

相手に不満を伝えても、相手が直してくれないかもしれません。あるいは、自分の不満が理不尽なことかもしれません。ならば、きちんとそれを認めて、「日本ではこういう文化がある。だから、あなたの文化では普通のことでも、私はちょっと傷つく。でも、いずれ慣れると思うけど、すぐには慣れない。だから、たまに不機嫌になるかもしれない。私も我慢するけど、あなたもちょっと気を使ってくれたらうれしい。文化の違いはあるけど、あなたとは友達でありたりと思うし、良い友達になれると思う。お互いに文化の違いを尊重して、歩み寄れたらいいと思う。あなたも、何かストレスを感じるようなことがあったり、私の言っていることが分からなかったら、その都度言ってほしい。正直に伝えれば簡単に解決できる誤解のせいで、信頼関係を傷つけたくない。」のように、自分がどう感じているか、自分がどうしたいかをきちんと伝えるしかありません。

日本にいる外国人の多くはすでに歩み寄るための努力を相当しています。「郷に入っては郷に従え」は絶対のルールではないし、郷に従うのは簡単なことではありません。まず、どう振る舞えばいいかわからない場面がたくさんあるし、わかってもいても従うのはストレスを感じる場面もたくさんあります。海外駐在日本人だって、大半は郷に従えていません。外国人が外国人同士でつるむのも、海外の日本人が日本人同士でつるむのも、そのほうが楽だからです。そのことについて批判するつもりは一切ありません。外国に住むということは、起きている時間ずっと異文化を強要されるだから、たまには自国の文化に浸って休憩も必要です。

おわりに

長々と書きましたが、明確な目的意識がないのであれば、そう簡単に英語は伸びません。難しいのは英語ではなく、継続であり、継続が難しいのは意欲と継続させるための工夫が足りないからです。

英語を勉強したい人はたくさんいますが、英語が役立つ人はほんの一部だと思います。英語以外にもタスク管理や、簿記、教養一般など、別のことに目を向けてもいいと思います。

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