ノースキルで始める、海外ノマドワーカーになるための7つのステップ

「会社を辞めて独立したい」
「副業でフリーランスを始めたい」
「でも、スキルがない」
「でも、リスクが・・・」
フリーランスや独立に漠然とした興味はあるけど、自信もないし、何から始めたらいいかわからないし、リスクが不安・・・。
フリーランス1年目で食べていくだけの稼ぎを得るのは大変です。よほどのスキルとコネがないと無理です。
しかし、副業やアルバイトでフリーランスを始めるのは簡単です。日本人なら誰でも「日本語」というスキルがあります。日本語が話せるだけで、データ入力、簡単なリサーチ、格安日本語レッスンなどの商売ができます。また、ノースキルでもできる仕事はたくさんあります。
「スキルがあるから仕事ができる」も真ですが、「仕事を与えられるとスキルが伸びる」のも真です。
この記事は、フリーランスとして売れるスキルがないけれど、熱意と学習意欲はある、スキルを伸ばしたい、あるいは「もはや何も選択肢がない」という人向けに書いた、最小限のリスクと、最小限の時間で、スキルを伸ばしながら、国境を超えた国際フリーランサーになる方法を、ステップごとにまとめたものです。
Step1 英文履歴書を作成する
欧米では、フルタイムの仕事に応募する際は、Resume (CV)と、Cover Letterを提出するのが一般的です。フリーランスの場合も、Resumeの提出を要求されることは頻繁にあります。Cover Letterは、応募企業ごとに書き直すのが一般的ですが、Resumeは使いまわしができるので、Resumeだけでも完璧にしあげてください。
初めて書くときは、”How to write resume”、”Resume example”、”Resume template”などで検索してください。英語力次第ですが、書き方の勉強に8時間から24時間、書くのに48時間はかかると覚悟してください。しかし、完成するころには英語力が飛躍的に伸びているでしょう。
完璧に仕上げるには、英語の先生からアドバイスを求めたほうがいいでしょう。もし、知り合いに英語のネイティブスピーカーがいるなら相談してみてください。もし、いないならオンラインの英語の先生を活用しましょう。verbling、lingodaなど、オンラインのマンツーマン英語レッスンで、先生と相談してみましょう。
Step 2. Linkedin.comのアカウントを取得する
Linkedin.comは、ビジネスマン向けのソーシャルネットワークキングサービスです。Linkedinには、Recomendaiton(推薦文)とEndorsement(スキルの推薦)という機能があります。お客さんや同僚とつながり、自分のスキルを「Endorse(保証)」してくれたり、お客さんが「紹介文」を書いてくれるので、あなたのビジネスマンとしての信用が上がります。
LinkedinでレビューやEndorsementが増えると、プロジェクトの獲得率も単価も上がります。英日翻訳の場合は、1英単語あたりの金額から3円から12円ぐらいまであがります。
Step 3. クラウドソーシングサイト「Freelancer.com」に登録する
一昔前は、フリーランスで仕事をするにはホームページやパンフレットを作り、見込み客に飛び込み営業をしたり、ダイレクトメールを送っていました。お金も手間もかかるし、コネがないと簡単にお客さんが見つかりませんでした。
今は、フリーランサーを雇いたい人と、フリーランスの仕事が欲しい人をつなげるためのウェブサイトが国内外にたくさんあります。これを「クラウドソーシングサイト」と言います。必要なのは、Facebookのようにプロフィールページを作成し、求人情報に「この金額でこういうサービスを提供できますよ。」とメールをするだけです。ほとんどのサイトは入会費や年間費もなく、登録だけならお金もかからず、手間もほとんどかかりません。
Freelancer.comは、もっとも手数料が安く、もっとも使いやすい海外のクラウドソーシングサイトです。英語から日本語への翻訳など、日本人向けの仕事も他のサイトと比較するとたくさんあるので、副業としてフリーランスを始める人にも、これからフリーランスを本業にする人にもおすすめです。Freelancer.comに登録したら、まずは顧客があなたを雇いたくなるようなプロフィールづくりをしましょう。
Freelancer.comの魅力はふたつあります。ひとつはレビューシステムです。もう一つは、決済仲介サービスです。
Freelancer.comは、金銭トラブルが起きないように仲介してくれる。
フリーランスでいちばん怖いのは金銭トラブルです。きちんと仕事をしたのに報酬を支払わずに雲隠れしたり、「期待してたよりも品質が低かった」などと、理不尽なケチをつけて値切ろうとする人もいます。Freelancer.comでは金銭トラブルがこれが絶対おきません。
Freelancer.comでは、こういうトラブルがないように、エスクローサービスと呼ばれる、取引仲介サービスを提供しています。Freelancer.comで企業や個人があなたを雇うときは、雇用者は「マイルストーン」と呼ばれる保証金をFreelancer.comに支払います。保証金の金額は、雇用者と合意した報酬全額を保証金として前払いしてもらうことも可能です。その後、仕事が完了したら、仲介者が保証金をあなたに支払います。そのため、お客さんと連絡が取れなくなっても、仲介者がきちんと保証金から報酬を支払ってくれます。もしお客さんがケチをつけてきても仲介者が間に入ってトラブルを解決してくれます。
レビューがもらえる、レビューが増えるとお客が増える
Amazonや楽天で買物をするとき、レビューの多い商品のほうが安心ですよね。それはフリーランスを雇う企業にとっても同じです。Freelancer.comでは、仕事が終わると雇用者があなたのプロフィールにレビューと、5つ星の評価を投稿します。
レビューが増えると、フリーランスとしての信用があがり、信用が上がると、単価も上がるし、仕事も増えます。私もフリーランスを始めたばかりのときは、値下げをしたり追加のサービスを提供したり、お客さんを獲得するのに、かなり無理をしていたのですが、レビューの数が10を超えたあたりから、お客さんから声がかかることが増え、30を超えたら長期契約の話が転がってくるようになりました。50を超えると正社員のオファーも来るようになりました。
最初の数回は時給に換算すると、普通のアルバイトくらいにしかなりませんが、3つほどプロジェクトをこなすと、支払いがいい仕事を選べるようになります。
Freelancer.comは「基本」無料で使える
Freelancer.comは、年会費、月会費、登録料などを払わずに利用できます。
Freelancer.comは、あなたが稼いだ金額に対して、5%から10%ほどのコミッション(仲介手数料)を請求します。税金と同じですね。とはいえ、税金よりは安いし、働かなければ請求されないので、良心的だと思います。
あとは、テストを受けたり、入札を目立つようにさせたり、自分のプロフィールを目立つようにさせたりするのにお金がかかりますが、これらの機能は使う必要がありません。
Step 5. Upwork.com、Peopleperhour.comに登録する
海外のクラウドソーシングサイトはたくさんあります。Upwork.com、PeoplePerHour.com、Guruなど、いろいろあります。さらに、翻訳専門のクラウドソーシングサイトProz.comなど、専門クラウドソーシングサイトもあります。
Upwork.comやPeoplePerHour.comは、Freelancer.comとほとんど同じサービスを提供していますが、コミッションが全然違います。Upworkのコミッションは通常20%、PeoplePerHour.comのコミッションは17%です。
Freelancer.comのほうが圧倒的にお得なのですが、最初は金よりもレビューが大事なので、薄給でも我慢して、すべてのクラウドソーシングサイトでどんどん仕事に応募しましょう。
Step 6. 最初はレビューを増やすために仕事をする
クラウドソーシングサイトには、ライバルがたくさんいるので、未経験者がフリーランスで「食える」ようになるには工夫が必要です。
最初は小規模なプロジェクトに「経験はたくさんあるけど、このサイトではまだレビューがないから、レビューをもらうために安くきちんと仕事するから、仕事ちょうだい。質問があれば、気軽に連絡してね」「実務経験はないけど、独学はした。もしスキルを疑うなら何でも質問してね。まだレビューがないから、レビューをもらうために安くきちんと仕事します。だから、ぜひ仕事ちょうだい。」のようなメッセージで入札するとよいでしょう。
アルバイトや正社員募集と同じで、たくさんの仕事に応募してください。時給100円以下で5年以上経験がある人を雇いたいといった、非現実的な期待をしている雇用者もいるので、すぐに仕事は見つかりません。諦めずに数打つことが大事です。メッセージのテンプレートを作成して、とにかく数打ちましょう。
はっきり言って、最初の2,3件は時給に換算すると、1000円以下になるでしょう。しかし、レビューが増えると、値下げしないでもお客さんが見つかるようになります。そのうちお客さんから声がかかるようになったり、大手企業から月間契約のお誘いや、正社員採用のお誘いもきます。私は2年目ですでにアメリカの企業からフルタイムの仕事のオファーを受けました。
3年目になり、Linkedinから毎週のように、海外のヘッドハンターからフルタイムの仕事の依頼がくるようになりました。
とにかく、LinkedinとFreelancer.comでレビューを増やし、さらに自分の仕事について常に勉強して新しい知識を見つけてください。
*
「時間がない」「そんなにうまくいくはずがない」「スキルがない」と、できない理由しない理由はいくらでもあります。確かなことは、私がこの方法で成功したことです。フリーランスを始めたときは、すでに英語がそこそこ話せましたが、翻訳の経験もなければ、コピーライティングやマーケティングの経験もありませんでした。
英語、ウェブデザイン、プログラミング・・・。どんなスキルも、仕事で必要になれば否応もなく伸びます。むしろ、必要がなければ一生伸びない人もたくさんいます。
スキルを伸ばしたい、副業を始めたい、英語を話せるようになりたい、海外就職したい、独立したい、リモートワーカーになりたいという方は、週に1時間ずつでいいので、ぜひお試しください。
ディスカッション
ピンバック & トラックバック一覧
[…] 結論から言うと、コネも、大したスキルも、経験もなくても、フリーランサーとして食べていくことは可能です。前回の記事で説明したように、Freelancer.comやLancers.jpを活用して、最初は低い報酬で仕事をとり、レビューが増えたら値段をあげればいいのです。 […]
[…] ノースキルで始める、海外ノマドワーカーになるための7つのステップ […]
[…] ノースキルで始める、海外ノマドワーカーになるための7つのステップ ̵… […]
[…] そして、それよりも有効なのが「リモートフリーランス」だと思います。 […]