トビリシ(ジョージア)に移住情報 | 日本で準備すること
4年近くノマドワークしながら、ヨーロッパを旅行していましたが、最近、トビリシ(ジョージアの首都)に移住しました。まぁ、色々と理由です。
で、お問い合わせが多いので、トビリシ移住の情報を連載しますね。第一弾は、日本にいる間に準備したいこと。
海外旅行保険がついているクレジットカードをたくさんつくる
会社勤めの人は退職する前に、たくさんのクレジットカードを作りましょう。
クレジットカードには、無料で海外旅行保険がついているものがあります。通常は、3ヶ月有効ですが、複数のカードを使えば、1年間無料で海外旅行保険をつけることができます。
クレジットカードの海外旅行保険には、自動付帯と利用付帯の2種類があります。自動付帯とは、海外に着いた日から3ヶ月有効になる保険です。利用付帯とは、海外について、買い物をしたり、電車などのチケットを購入してから3ヶ月有効になる保険です。最初の3ヶ月は自動付帯、次の3ヶ月は利用付帯、その次の3ヶ月は別のカードで買い物をして・・・、と工夫すれば、永遠に海外旅行保険がつきます。
海外旅行保険は、病院だけでなく、デジカメが壊れた、博物館で1億円する壺を割ってしまった、飛行機が遅延したなど、あらゆるトラブルを補償してくれます。
条件はカード会社次第です。また、家族や子供をカバーする保険もあります。「クレジットカード 海外旅行保険」で検索して、自分でいろいろと調べてみましょう。
ソニー銀行の国際キャッシュ・クレジットカードを作る
海外のATMで現地通貨を引き出したり、クレジットカードで支払いをすると、手数料がかかります。手数料は、銀行と、カード会社次第です。多ければ5%(10万円にたいして5000円も)もとられます。
ソニー銀行の場合、手数料が1%以下です。しかも、クレジットカードではなく、ダイレクトデビットカードなので、ATMで現地通貨を引き出したり、クレジットカードで支払いをした瞬間に、残高が減ります。つまり、月末に「今月はいくら使ったんだろう・・・」と不安になることがありません。
住民票を抜く?
これは迷うところです。住民票を抜けば、住民税の支払い義務がなくなります。しかし、住民票を抜くと国民健康保険が使えなくなるのですが、実は海外でも国民健康保険は使えるのです。
日本で国民健康保険または社会保険に加入していれば、 海外医療費も申請することにより、後で給付金を受ける事が可能です。
とはいえ、保険料を払いたくない。保険料を全く払わずに保険を受けることは不可能(だと思います)が、安くすることはできます。
一番安くなる方法は、家族の社会保険に扶養家族として加入することです。次ぎに安くなるかもしれない方法は、親の世帯に入ることです。国民健康保険は「扶養家族」という制度がありません。国民健康保険の保険料は、大雑把に言うと、世帯の収入で決まります。つまり、あなたが高収入で両親が低収入なら、両親と住めば保険料が下がり、あなたの収入がゼロなら、両親が割引対象になります。
実際に安くなるかどうかは、お住まいの市区町村に相談してください。
携帯電話の解約と、SMS認証、Gmailの作成
海外に移住するなら、現地のSIMカードを購入すべきです。すると、日本の携帯電話番号は不用になります。
しかし、ここで2つ問題があります。
ひとつは、SMS認証です。ネットバンク、Amazonのアカウントなど、2段階認証(メールアドレスとパスワードのログイン+電話番号の確認など)が必要なサービスもあります。例えば、私の場合、TransferWiseという格安で外貨送金するサービスがあるのですが、日本の電話番号で登録していたため、ログインができなくなりました。
この解決方法は、月1500円ほど払って、格安SIMに切り替え、認証が必要なときだけローミングするか、Googleの2段階認証アプリなどを活用するかです。
もうひとつの問題は簡単に解決します。キャリアメール(@ezweb.ne.jp、@docomo.ne.jp、@softbank.ne.jp等)で、ネットバンクなどを開設した場合、Gmailのアカウントを作って、Gmailに変更しましょう。
あらゆる書類を電子化する
とにかく、あらゆる書類を電子化して、Google Driveなどのクラウドストレージに保存しておきましょう。
以前、ある翻訳会社から、時給に換算すると1万5千円くらいになるプロジェクトのオファーが来ました。ところが、その会社は「大学の卒業証書を見せてくれ」と言ってきました。幸い、私はGoogle Driveにスキャンした卒業証書を保存していました。もし、なければ、日本に帰って、大学に請求するか、あるいは国際郵便か・・・、いずれにせよ、手間とお金がかかっていたでしょう。
スキャンして、電子化して、保存する作業は面倒ですが、Google Driveなどのクラウドストレージに保存しておけば、全くかさばらないし、作業は一度だけです。海外移住すると、何が起きるかわからないので、念のため、あらゆる書類をクラウドに保存しましょう。
スマホで、写真を撮るのもありですが、予算に余裕があるなら、スキャナを購入することをお勧めします。
便利グッズ、仕事道具は日本で買っておく
日本ほど、オンラインショップや商業が発達している国は、ほとんどありません。
ジョージアでも、ヨーロッパのどの国でも、生きるのに必要なものは何でもそろいますが、そうでないものは簡単に手に入りません。特に英語ができない人は。
例えば、ジョージアに移住した後、趣味でカメラを始めたとします。まず、レンズクリーナーですら、見つけるのに苦労します。日本なら、Amazonですぐに買えますが、海外に住んだら、「運が良ければ」英語のオンラインショップを使います。運が悪ければ現地語のオンラインショップか、日本から取り寄せるしかありません。当然、時間もお金も掛かります。
というわけで、以下は海外移住する前に買っておきましょう。すでに持っているものも、予備を購入しておきましょう。なくしたら、もう日本に帰らないと手に入りません。
- ほんだし(かつおだし)
- 耳かきの予備
- コンタクトレンズ1年分か2年分(日本は安いです)
- 変換プラグ
- ユニクロの服
- Kindleかタブレット
- モンベル
コンタクトレンズは、楽天でまとめて安く購入するのがおすすめです。おすすめのお店は、コンタクト通販 レンズゲットです。
国にもよりますが、ジョージアの場合、輸入品はブランド品は割高です。カスピ海と黒海、仲の悪いロシアと、交通インフラが良くないトルコの北東部に囲まれているので、陸路の輸送費が困難だからです。ジョージアは、ラリがずっと下落している上、物流に恵まれていないので、どうしても輸入品は高くなります。
あと、化粧品のように「こだわりが強いもの」は、日本で買った方が良いかもしれません。
良いカメラ
海外旅行すると、カメラが欲しくなります。でも、実はカメラって、日本が一番安いんですよ。そもそも、海外だと手に入れるのも困難な国だってあります。
おすすめは、Nikonの一眼と中古レンズです。
Nikonは、海外でも使っている人が多いので、どこに行っても修理サービスがあります。また、Nikonのカメラは丈夫です。
レンズは中古でOKです。中古でも良い品質のレンズがたくさんあります。中古レンズを購入するなら、マップカメラ楽天市場店がおすすめです。
レンズは、ざっくりと分けると、広角、標準、単焦点、ズーム、マクロの5種類があります。各レンズの特性は、また別の機会に説明しますが、おすすめは超広角と、倍率の幅が広いズーム、そして単焦点です。
カメラのレンズ交換って、面倒くさいし、レンズを複数持ち歩くのは大変です。だから、近距離でも長距離でも撮れる、広角ズームレンズがおすすめです。具体的には、Nikon レンズ AF-S DX 18-300 がおすすめです。18から300というは、どれくらいズームできるのかを表しています。18だと普通にスマホカメラのように、近距離が撮れます。レストランで料理を一応は撮れます。300だと、かなり遠くが撮れます。
広角は、広く撮れるカメラです。スマホだと、部屋全体が写せなくても、広角なら撮れます。
単焦点は、ズームレンズより画質が良く、背景が美しくボケた写真、暗いところでも撮れます。ズームできない代わりに、それ以外の性能が高いレンズです。
他にも、「こういうのを日本から持ってきた方が良い」という方は、ぜひTwitterでハヤタキにお知らせ下さい。
https://twitter.com/mhayataki
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