【徹底比較】旅行におすすめのトラベル三脚とは?

2021/03/10

この記事では、三脚の購入を検討している方むけに、どこよりも詳しく、三脚の選び方、三脚を購入する理由、おすすめの三脚などを紹介します。かなりの長文だけど、これを読み終わる頃には、自分にあった三脚が選べるはずです。

これでも、不十分、これでもまだ迷うという方は、コメントでお知らせ下さい。

三脚のメリット

三脚は、主なメリットは、カメラを固定できるので、シャッタースピードを落としても、手ぶれのない写真を撮れることです。では、どんなときにシャッタースピードを落とすのでしょうか?また、シャッタースピード以外のメリットも紹介します。

三脚なら夜景を綺麗に撮影できる

夜景の撮影には、三脚は絶対必要です。光を集めるためにはシャッターを長く開けるか、ISO感度を上げて、画質を下げるしかありません。

画質を維持するには、ブレないようにしっかりと固定できる三脚が必要になります。

下の写真は、Olympus Pen EL7と、キットズームレンズで撮影した写真、つまり、安いカメラと安いレンズで撮影した写真です。

室内は意外と暗い。でも、きれいに撮れる

室内って、意外と暗いのです。きちんと灯りを付けても、太陽の明るさはぜんぜん勝てません。

ショッピングモールなど、特別に明るい場所を除いたら、基本的に室内は暗く、きれいに撮影するには三脚があると便利です。

HDR撮影ができる

HDRとは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称です。明るさ(露出)の異なる複数の写真を合成し、逆光や、明暗の差があるところでも、きれいに撮影できます。

たとえば、晴れた日に暗い室内から窓の外を撮影すると、暗い室内にピントを合わせると、その場所に合わせて露出(明るさ)が決まり、室内は明るく写るけれど、窓の外が明るくなりすぎて白飛びします。逆に、窓の外にピントを合わせると、今度は室内が暗くなってしまいます(黒つぶれ)。

室内と室外、逆光、日向と日陰のように、明暗差が大きいと、このように、明るいところか、暗いところか、どちらか一方しか撮影できません。しかし、できるなら部屋の中も窓の外も、どちらもイイ感じで写したい。

そこでHDRです。HDR機能をONにして撮影したら、暗い部分(屋内)に合わせた露出と、明るい部分(窓の外)に合わせた露出、その中間の露出で撮影された3枚以上の写真を自動的に撮り、合成することで、どちらも良い感じで撮影できます。

例えば、この写真。逆光なのに、ほとんど影になっていません。

HDRでは、露出だけがことなる全く同じ写真を3枚から7枚撮影するため、手ぶれが致命的になります。露出を上げて撮影すると、シャッタースピードが落ちるので、三脚なしでは撮影できません。

合成写真

HDR意外にも合成写真はあります。例えば、こんな写真。

三脚で、同じ位置から写真を撮り、Photoshopなどで簡単な編集するだけです。これも三脚がないとちょっと難しいです。

車のライトや、花火の光跡写真を撮れる

光の通った跡が残像を、光の線にする撮影技術です。

渓流の流れを雲海のように表現できる

スローシャッターにすると、水の流れが滑らかになります。しかし、明るい場所でシャッター速度を遅くすると、露出オーバーで写真は白く飛んでしまいます。光を弱めるNDフィルターを使用することで、シャッター速度を遅くしても露出オーバーで写真が白くなるのを防ぐことができます。

NDフィルターを併用して、雑踏を消せる

NDフィルターを使うことで極端にシャッター速度が遅い写真が撮れます。だいたい、シャッター速度が30秒から60秒にすると、動いているものはほとんど写らなくなります。

日中に60秒もシャッターを開いていたら、完全に白飛びするだろうから、三脚の他にNDフィルターは必須です。

例えば、人が一切写っていない渋谷のスクランブル交差点など、通常ではあり得ない写真を撮れます。

流れる雲をスローシャッターでとらえる

流れる雲をスローシャッターで撮影すると、ダイナミックな動きを表現できます。60秒位で撮影すると雲が大きく流れて印象的な写真になります。また、雲海のような写真も撮影できます。

流し撮り

流し撮りとは、被写体の動きに合わせてカメラを動かすことで、動いている被写体はぶれずに背景だけぶらす撮影方法です。車、馬、バイク、ランナーの撮影などに適している。

通常より遅いシャッター速度にするのでNDフィルターが必要な場合もあります。

水平・垂直の整った、きれいな構図がとれる

手持ちと比べて、じっくりと構図を「固定」できるので、水平や垂直を整えやすく、傾きのない写真を撮影できます。

風景、建築物などの撮影では、特にそのメリットを実感できるでしょう。

シビアなピント合わせができる

マクロ撮影や望遠撮影をする場合、手持ち撮影だと、体の動きと一緒にカメラも動いてしまい、ピントを合わせるのが困難です。とくに望遠撮影はレンズが重い上、手のちょっとの揺れが、構図の大きなずれになります。
カメラをしっかり固定できるので、シビアなピント合わせに集中できます。

動画をきれいにとれる

動画は写真に比べてブレが目立ちます。写真(静画)の撮影は、撮影する瞬間だけ止まっていればいいのですが、動画は常に撮影しているので、上下左右のブレが撮影されてしまいます。

上下左右の揺れを、あえて撮影したい場合、(躍動感が欲しい場合)をのぞくと、揺れはないほうがいいです。

ビデオ用の三脚を使うと、レバーを動かすだけで滑らかにカメラを動かせるので、きれいに動画を撮影できます。

三脚を選の選び方

三脚の素材

三脚の主な素材は、アルミニウムとカーボンの2種類があります。

カーボン三脚と、アルミ三脚のメリットやデメリットなどをご紹介します。

アルミ

メリット

  • 安い
  • 長寿命
  • キズや衝撃に強いので、雑に扱える
    デメリット
  • カーボンより少し重い(1.2~1.5倍くらい)
  • 振動吸収がカーボンより悪い
  • 冬は脚が冷え、夏は直射日光で熱々になる

アルミは、「粘りのある金属」なので、表面に傷がつくことはあっても、壊れることはほとんどありません。

カーボンは硬いというイメージがありますが、実は予期せぬ方向からの衝撃に対して割れやすいという特性があります。カーボンは、炭素繊維強化プラスチックのことで、繊維に沿った方向に加わる力に対しては強いものの、繊維に対して横方向にかかるような力には弱かったりします。

カーボン

メリット
・アルミに比べると軽い(アルミの70~80%)
・振動吸収が優れている
・冬に脚が冷たくならない
デメリット
・価格が割高

カーボンの最大の魅力は軽さです。持ち歩くことを考えたら、多少高くても、カーボンがおすすめです。

結論

軽さ、振動吸収性、寒冷地でも冷たくならない、といった利点がカーボン三脚にはあります。

そこで、初めての三脚には、アルミ製の安いミニ三脚(3000円ほど)で、三脚のことを学び、どういうときに三脚があると便利なのかがわかってきたら、用途に合わせて三脚を選ぶといいでしょう。

用途に基づいた三脚の種類

三脚にはいろいろな大きさがあって、用途による向き不向きがあります。
それを把握して、自分に合う三脚を見つけましょう。

ミニ三脚(卓上三脚)

料理の写真やアクセサリ、商品撮影などに向いています。軽くてコンパクトなので携帯にも便利です。

安いので、三脚を試してみたいという人におすすめです。

ミニ三脚は高さが足りないので、使える場所が少ないと思うかもしれませんが、椅子や机など、本の積み重ねなどで、高さを稼げばミニ三脚でも撮影できます。

ゴリラポッド

ゴリラポッドとは・・百聞は一見にしかず。こういうものです。

例えば、車のサイドミラー、何かの柱、木の枝、てすりなどに取り付けられます。

普通の三脚と比べて、ゴリラポッドは小型三脚なので、「持ち運びがめんどう」という三脚にありがちな問題をクリアできます。

デメリットとしては、三脚ほど安定しないし、三脚より壊れやすいので、安物を買うと悲惨なことになります。

Jobyというブランドがもっとも信頼できます。Amazonでは、他にも安いブランドがありますが、Jobyでも5000円から1万円。1000円のゴリラポッドを買って、カメラが手すりから川に落ちる可能性を考えたら、良い物を買いましょう。

小型三脚(トラベル三脚】

小型・中型・大型三脚の明確な基準はありませんが、ここでは本体重量が1~1.5kgで、耐荷重が5kg以下のものを小型三脚でとしています。

初心者におすすめなのは、値段的にも、重さ的にも、必要な性能的にも、1万円前後の小型三脚です。高い三脚は、普通に3万円くらいします。

小型三脚は、折りたためば小さくて軽いのでバッグに入れられ、撮影のときには脚を伸ばして活躍してくれます。携帯性に優れているため腕力に自信がない人や、旅行、遠出、登山、カジュアルな散歩のように少しでも荷物の重さや量を減らしたいときに便利です。

中・大型三脚

ここでは、あまり詳しく書きません。「カメラ沼」「レンズ沼」ってご存じですか?レンズ交換式のカメラを買うと、もっともっととレンズが欲しくなって購入することがよくあります!その様子が沼に嵌っていく様に似ていることから、「レンズ沼」と呼ばれています。

三脚も同じです。高い三脚は15万円くらいするし、軽くて、丈夫で、背が高くて、使いやすいなどの機能をそろえる三脚を買おうとすると、最終的には用途に合わせて色々な三脚を買うことになります。

とりあえず、本体重量が2kg以上の三脚は、超本格的に撮影したい人にのみおすすめします。

一脚

一脚は、脚が一本しかないため、三脚と比べてコンパクトです。一般的に、一脚は手持ちで支えるのが難しい重いカメラ+レンズを使う場合や、流し撮りをするときに使います。

幼稚園や学校行事では、スペースを必要とする三脚は使えない、または、持ち込み自体を禁止としている所もあります。しかし、一脚はスペースを必要としないので、三脚が禁止な場所でも使えることがあります。

一脚の先端が三脚のように広がる自立式一脚

「自立一脚なら三脚より軽いし、場所を取らないし、三脚いらなくない?」と思うかも知れません。

一脚の先端が三脚のように広がる、自立式モデルもあります。通常の一脚と比べて安定するので、足場が悪い場所や前後左右のブレを減らしたい方におすすめです。

が、三脚の代わりに使うのは、さすがに無理です。。そこまでは安定しません。

背が低い一脚に、コンデジやスマホを乗せて、振動がない場所で撮影する場合は、それでも何とかなるかもしれません。しかし、基本的には、そういう使い方はオススメしません。

システマティック三脚

カスタマイズ可能な三脚です。三脚の足の部分だけで、雲台がないし、センターポールもないし、価格もだいたい10万円以上するので、特殊な用途以外では、おすすめしません。

大口径超望遠レンズなどをビデオ雲台で運用した場合やエレベーター式の雲台を使用などの用途で使います。

用途に基づいた雲台の種類

雲台とは、三脚や一脚に装着してカメラを固定させるアクセサリーです。雲台で、カメラの角度を調整します。雲台にもたくさん種類があり、安いものだと1000円以下、高いものは10万円以上します。

3ウェイ雲台

ちょっと前までは、もっとも一般的だった雲台です。3つの可動部があり、それぞれ、水平、垂直向きの調整、そして、半回転してカメラを縦向きにすることができます。

それぞれを細かく調整できるので、厳密な構図設定ができます。テーブルフォトなどにおすすめです。

一方で、3方向べつべつに調整するため、調整に時間が掛かります。構図を変更するのに時間がかかるため、やや面倒に感じるかも知れません。

また、ややかさばります。

一方で、固定が強く、微調整ができます。

自由雲台(ボール雲台)

自由雲台とは、球体状の調節(ボールヘッド)を内蔵した雲台です。「ボールヘッド雲台」とも呼ばれています。

ボールヘッドは垂直・左右・縦横の3軸方向に、一度調整できるので、素早く撮影に入れます。

一方で、精密な調整は苦手です。とくに、カメラやレンズが重いと、調整が難しくなります。

初心者にお勧めの雲台は、ボール雲台です。カメラとレンズが重すぎないなら、ボール雲台つきの、トラベル三脚で十分でしょう。

ビデオ雲台

ビデオ雲台とは、動画撮影に特化した雲台です。雲台内の可動部にグリスが塗られており、上下や左右の構図移動が滑らかなのが特徴です。

安ければ3000円から、でも、相場は1万円以上です。雲台だけ(三脚抜き)で1万円以上は、ちょっと値が張るので、初心者にはおすすめしません。

ギア雲台

ギア雲台は、スタジオ撮影用に設計された超精密な雲台です。

もちろん、超高額です。安くても1万円、相場は3万円くらいでしょうか。

プロを目指す方は、リサーチしてみましょう。

ジンバル雲台

ジンバル雲台は大きく重い超望遠レンズをスムーズに操作するための雲台です。ブランコのような形をしています。

超望遠レンズは重すぎて、一般的な3way雲台や自由雲台だと、そもそも固定できなかったり、かなりきつく固定しないといけないので、微調整が困難です。

相場1万円以上です。

俯瞰三脚(スライディングアーム)

上から俯瞰して撮影したいときに使う三脚です。物を撮影するとき(通称:ブツどり)には、撮りたいものが小さい場合に寄りきりなかったり、真上から取りたいときがあります。そういうときに活躍するのがこの三脚です。

スライディングアーム(マルチアングルアーム、マルチアングルセンターポールとも呼ぶ)を、写真のよう三脚の上につけます。

角度を変えて、ローアングルや、ハイアングルなどでとれるものもあります。

三脚につける、カメラの電動スライダー

カメラスライダーとは、映像撮影やテレビ番組などでカメラを水平に移動させるために使われる動画撮影用のアクセサリーです。

タイプは「手動式」と「電動式」の2種類あります。

水平に動くものが人気ですが、レールの形状はいろいろあります。

マジックアーム(フレキシブルアーム)

フレキシブルアームは、三脚とはちょっと違いますが、三脚のようにカメラを固定するための道具です。

写真のように、机にクリップまたはクランプで固定します。また、専用の柱に固定するタイプのものもあります。

三脚アクセサリー

ストーンバッグ

ストーンバッグとはその名の通り、ストーン(石)を入れるためのバッグ(カバン)です。ストーンバッグの用途は、三脚に重量を足し、安定性を増し、ブレのないシャープな写真を撮ることです。

登山で求められる軽量化と写真で求められる安定性は真逆の性質をもっているため、登山での三脚選びを難しくしています。軽い荷物(ストーンバッグ)で大きな安定性を手に入れられるという訳です。

レリーズ(リモコン)

三脚があっても、カメラ本体に触れてシャッターボタンを押すと、どうしてもちょっと揺れます。それをなくすのがレリーズです。

レリーズとは、カメラ本体に触れずにシャッターボタンが切れるリモコンのことです。最近だと、BluetoothやカメラのWifiで、スマホからカメラを操作できるアプリもあるので、必要性は下がっています。

L型プレート(L字ブラケット)

三脚を使って、縦長の構図で撮影したいときに便利なのがL型プレートです。

三脚で縦位置撮影を行うときによく問題になるのは、カメラを縦位置にしたときにレンズの重量によってカメラが下に向いてしまう、いわゆる「お辞儀」現象と呼ばれる問題です。

L型プレートを使うと、このお辞儀を防げるので、縦長の構図で長時間露光する場合でも、こういうきれいな写真が撮れます。

有名な三脚メーカー

Gitzo(ジッツオ)

もっとも歴史が長いメーカーのひとつです。カーボン三脚、マグネシウム雲台、トラベラー三脚、現在では当たり前のように普及している三脚のテクノロジーはジッツオが発明しました。

Gitzoの三脚は高価です。しかし、高い品質と信頼性から、多くのプロカメラマンやハイアマチュアから人気です。

Manfrotto(マンフロット)

イタリアのメーカーで、バックパックなども販売しています。ビデオ用やスタジオ機材まで開発・販売している、カメラギアの総合メーカーです。

比較的、おしゃれ・かわいいギアが多いのも特徴です。赤いのは、たいていManfrottoです。

SLIK(スリック)

日本を代表する三脚メーカーです。
超格安モデルから、プロ用まで、幅広い用途の三脚を扱っています。

Velbon(ベルボン)

スリックと並ぶ日本を代表する三脚メーカーです。

初心者にお勧めの三脚

ここでは、初心者にお勧めの安く軽いけど、最低限の信頼性がある、お試しに最適な三脚を紹介します。

マンフロットの定番ミニ三脚「Pixi」

3000円以下、15000人がAmazonでレビューし、星4.5の定番ミニ三脚。重量はたったの190g。
ワンプッシュでロックが解除できる自由雲台なので、簡単に角度を調整できます。
「自由雲台を動かすためのボタンが恐ろしく硬い」とありますが、そんなことはないです。というか、多少は硬くないとカメラを固定できないので、硬さは重要です。

デザインも、かわいいし、安っぽくないので、総合して、自分は「持ちたい(持ってて嬉しくなる)」と思える品物です。

「ミニ三脚は高さが足りない」と思うかも知れませんが、テーブルの上、車のボンネットの上などに置けば、十分高さは稼げます。「スローシャッターで夜景とか撮ってみたい」と思ったら、初めての三脚にこちらがおすすめです。

Manfrotto トラベル三脚「Element」

次にオススメしたいのが、トラベル三脚です。とくに、Manfrotto トラベル三脚「Element」がおすすめです。
バランスの良いトラベル三脚です。お金をだせば良いものはたくさんありますがコストパフォーマンスは最強だと思います。

作りはしっかりしていて、写真で見ると所々プラスチックパーツに見えますが、しっかりアルミ材です。

おりたたむと、100均のボトルケースに入るサイズなので、バックパックにも入ります。トラベル三脚って、なんだかんだ言って、バックパックに入らないサイズのものがたくさんあるのですが、これは高さのわりにコンパクトになります。

もっと軽量なら持ち運びに便利だと思いますが、重さは安定性とトレードオフなので妥協すべきところでしょうね。

Elementには、耐荷重が4kgと8kgのものがあります。ミラーレスカメラ(SONY α7iiiに標準域のズームレンズ)くらいなら、耐荷重が4kgでもOKです。もっと重い装備にするなら、耐荷重8kgのElementがおすすめです。


どうです?本当にかなり詳しく初心者向けに説明してみました。それでも「わからない」「何を買ったらいいかわからない」という方は、ぜひお気軽にコメントください。