誰でもノマドワーカーになれる。「自分にはできない」とは言わせない。

2017/12/20

ノマドワーカーになるには

私は、フリーランスの翻訳家、ライター、オンラインマーケティング担当として働きながら、3ヶ月から1年間の長期海外旅行をしています。年収1千万とは言いませんが、わりと稼ぎがいいので、普段は午前中に2時間から4時間ほど働き、午後からは観光にでかけたり、趣味に時間を費やします。天気が悪い日や、なんとなく外に出たくない時は、自宅やカフェで8時間ほど働きます。1週間の合計労働時間は、平均すると1日5時間くらいでしょう。田舎に家を買いたいので貯金もちゃんとしています。

自慢ではなく「そういうライフスタイルも実現可能だ」と知って欲しくて、そういう話を色々な人にします。海外就職したけど、現地の日本企業に低賃金で使われ、転職も昇給も難しい日本人や、日本でややブラック気味な企業で働いている知り合いにそういう話をすると、「自分にできない」、「できる人は特別」、「スキルがない」、「もともと頭がいいんでしょ」と、ネガティブな返答を受けます。

私は、特別な人間ではありません。実家が格別裕福であったわけでもなく、帰国子女でもなく、海外留学の経験もなく、語学の才能があったわけでもありません。

実を言うと、今までに英語圏の国に行ったことはないし、高校の英語の偏差値は50以下、はじめてのTOEICのスコアは300以下でした。

だから、私は自信を持って言えます。誰でもリモートワーカーやノマドワーカーになれると。
ノマドワーカーになるには

才能や適性よりも、学習と経験が大事。

適正や才能の差はかなり過大評価されていると思います。「人それぞれ」とは言いますが、個体性能や個体特徴の差はほとんどありません。ヒトより方法論です。

才能や適性の差がほとんどないので、心理学、言語学、医学などがなりたつのです。「人それぞれ」なんて言いますが、正直言って、根っこのところでは、アメリカと日本でも、学ぶ心理学にほとんど差はないし、ホームレスもビルゲイツもイチローも、しょせんは同じ人間で、大した差なんてないのです。

ホームレスも、ビルゲイツも、イチローも、子供の頃は大きな差がなかったはず。もちろん、虐待家庭や億万長者の家庭を比べれば、子供でも大きな差があります。しかし、大人ほどではありません。

では、なぜ「人それぞれ」と思うのか。なぜ、表面上に大きな違いがある(ように見える)のか。

それは、積み重ねた学習と経験の違いです。

適切な方法論を学べば、誰でも何にでもなれる、誰でも変われる。

では、どうやってビルゲイツやイチローのようになれるのか?

それは、ビルゲイツやイチローと同じことをすればいいのです。彼らと同じことを学び、同じトレーニングをすればいいのです。

とはいえ、さすがに、身体障害者やパソコンに触ったこと80歳のおじいちゃんがイチローやビルゲイツになるのは無理があります。でも、年収1000万円や、ノマドワーカー、起業、英語ペラペラ程度なら、よほど脳に重度の障害があるなど、よほど特殊な事情がない限りは十分に可能です。それも短期間で。

なぜなら何をすればいいのか書かれた本がたくさんあるからです。

それでも「できない」と言う人もたくさんいます。しかし「ノマドワーカーになるために、何をすべきかも知らないのに、なぜできないと決めつけるのか」疑問に感じます。実際に、ノマドワークをしている人が、相談相手の事情を知り、そして「あなたにもできる」と論理的に確信しているのに、何の根拠もなく「できない」と決めつけるのは、どうなんだろうって思います。ちょっと勉強すればわかる内容なのに、教科書を開いた瞬間にできないと決めつけるような、思い込みではないかと思います。

適切な方法論を実践しても失敗するのか?

方法論を学んでも失敗することもあります。おそらく、学び方と実験が足りません。「才能や適性の差がほとんどない」と言いましたが、実際には適正や個性はあります。しかし、それは「人間は一人一人みな違う」ということではなく、「人間は、いくつかの属性に分類できる」という程度であり、誰であれ、どれか一つの分類に属するものだと思います。

英語学習なら、「自分のレベル」、「好きな映画」、「読むのが好きか、聞くのが好きか」、「机に向かって勉強できるタイプか、あるいは実践しながらでないと勉強できないタイプか」など、いくつかの個性に適した勉強法を実践すればいいのです。例えば、日本語の新聞も本も全然読まないし、中学や高校の英語もままならないのに英字新聞で勉強しようとしている人もいますが、絶対に向いていない勉強法ですよね。

人間の属性も、方法論も無限にあるわけではありません。自分の性格と自分の能力をよく把握すれば、いくつかの方法論を実験的に挑戦し、その中で自分に合うものを見つければいいのです。自分に合う方法論がまだ見つかっていないのは、方法論の勉強と実験が少ないのだと思います。

おわりに

やるべきことは単純です。よく学び、よく試し、諦めない。それだけです。ぜひ、がんばってください。

でも、自分を信じて努力するって、すごく難しいことなんですよね。私も、それができない期間が長かったので、努力ができるのも、自分を信じられるのも、恵まれているからだと思います。