副業フリーランスから、専業フリーランスになるタイミングを見極める方法
理想的なフリーランスへの独立は、今の会社で正社員として働きながら、副業としてフリーランスで働き、フリーランスだけで十分に稼げるになったら独立することでしょう。
しかし、「フリーランスだけで十分に稼げる」の判断はとても難しい。そもそも、フリーランスは稼ぎが安定しないし、正社員として働いているのだから、フリーランスの時間は限られます。そのため、「フリーランスで十分に稼げる」は、とても難易度が高いのです。
では、フリーランスで十分に稼げる「めどが立つ」はどうでしょう。これは、簡単です。
この記事では、「フリーランスで十分に稼げるめどが立つ」の判断をするための、時間管理とタスク管理の方法を紹介します。
目標は、正社員以上の時給をフリーで稼ぐこと
「フリーランスだけで十分に稼げる」について、本業のほうが圧倒的に労働時間が長いから、副業と本業の収入を単純に比較はできません。
そのため、本業と副業で、1時間あたりにいくら稼いでいるか計算し比較します。
例えば、本業の月収が40万円で、月の労働時間が160時間(平日8時間・残業なし)なら、時給は2,500円です。ただし、サラリーマンの場合は、避けられない職場や通勤など、時間外の拘束時間があります。これが月に40時間だとしたら、時給は2,000円です。
次に、フリーランスの時給を計算します。フリーランスの場合、プロジェクトやクライアントによって、稼ぎがちがいます。また、ブログなどで広告収入を得ている場合もあるでしょう。しかし、やることは同じです。収入/(労働時間+時間外拘束時間)です。
フリーランスになって天井知らずの稼ぎが欲しいか、薄給と引き換えに自由が欲しいのか、あるいは、そのどちらも欲しいかによりますが、フリーランスの時給が本業に近いなら、専業フリーランスとして独立してもいいころでしょう。
では、ここから具体的な計算方法と、作業時間の計測方法を紹介します。
TogglとTodoistを利用する
時間の計測には、Togglがおすすめです。スマホ、タブレット、パソコン、ブラウザで利用できます。Todoist、Trello、Goolgeカレンダーなど、たくさんのツールと連携できるので、タスクやプロジェクトごとに作業時間を簡単に計測できます。
TogglのChromeプラグインをインストールし、Todoistウェブアプリを開くと、タスクの横か下にTogglのボタンが表示されます。Togglボタンをクリックすると、上の画像のようにタスク名、プロジェクト名、タグ、Billable(給料が発生する仕事かどうか)を選択する画面が表示します。
タスク名は自動で入力されます。Todoistのプロジェクト名とTogglのプロジェクト名が一致している場合、プロジェクト名とクライアント名も自動で入力されます。
詳細:時間管理アプリTogglとTodoistを連携し、実績時間を自動集計する方法 | Todoist 公式ブログ
Togglで作業を3つにカテゴライズ
本業の時間、本業の時間外拘束時間、副業の時間、副業の時間外拘束時間を計算するために、Togglのクライアントあるいはプロジェクトを3つにカテゴライズします。
- 本業の時間+本業の時間外拘束時間
- 副業のビラブル(Billable:請求書を発行できる=お金が生まれる)労働時間
- 副業のノン・ビラブル(Non-Billable:営業・経理などのお金が発生しない)労働時間
もっと細かくカテゴライズすることもできますが、フリーランスで十分に稼げるめどが立つの判断をするだけなら、これで十分です。あまりややこしくすると、長続きしなくなりますしね。
Togglには、Workspace、Client、Project、Taskの4つの階層がありますが、ややこしいので、Clientは便宜的にひとつだけ作成し、その中に上の3つのプロジェクトを作ればよいでしょう。プロジェクト名は、1,2,3でも、自分がわかりやすいように書いても大丈夫です。
あとは、エクセルでもGoogle Spreadsheetでも使って、1時間にいくら稼いでいるのかと、専業フリーランスになったら、いくら稼げるかを計算するだけです。
実際には、この計算はもうちょっと複雑です。仕事内容にもよりますが、フリーランスの場合は、会社が支給してくれた携帯電話、パソコン、交通費などが自腹になります。一方で、スーツが不要になったり、仕事の付き合いで出ていくお金が増えたり減ったりもします。
また、専業フリーランスになれば、時間がなくて副業の時には取れなかった大型のプロジェクトもとれるようになります。そのため、収入と時間当たりの稼ぎが増えるでしょう。
専業にすれば、増えた労働時間の分だけ「こうすればもっとお客が取れる」という学びも増えます。
「めどが立つ」は、確度100%の保証ではありません。最後に必要なのは、不透明な未来へと一歩踏み出すささやかな勇気です。
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