【アゼルバイジャン 観光 旅行】バクーとガンジャを12日滞在したけど・・

2019/03/18

Azerbaijan - アゼルバイジャン

いわゆるノマドワーカーをやっている早瀧です。

2月1日に確定申告や次の旅の準備のために一時帰国しましたが、4月1日からまた海外ノマド旅を始めました。次の確定申告まで海外旅行する予定です。

というわけで、トルコで買った「トルコ→日本→トルコ」の往復チケットがあるので、トルコを始めに、コーカサス、中東、北欧、イギリス、アイルランド、アイスランド、ロシア、ヨーロッパのまだ行ったことがない国を訪ねます。

まずは、アゼルバイジャンです。

アゼルバイジャンはビザと移民局に注意

2018年4月の時点では、日本人はビザの事前申請不要でアゼルバイジャンに入国できます。空港のパスポートコントールの前に、ビザの申請所があり、そこで名前や日本の住所、滞在先の住所などを書くだけです。私の滞在先は、Airbnbで住所を覚えていなかったのですが、受付の人が「テキトーにホステルって書いておけば良いよ」とアドバイスするくらいいい加減です。

しかし、国を出るときは厳しいです。

アゼルバイジャンに10日以上滞在する場合、移民局に行って申請手続きをしなければなりません。もし忘れた場合は、400マナート(約2万5000円)の罰金か、強制国外退去が命じられます。

ちなみに、私はがっつりと命じられましたよ。

早朝4時半の電車で、ジョージア(グルジア)のTbilisi(トビリシ)に向こっていました。国境付近で電車が止まり、軍服を着た国境警備隊が、乗客一人一人のパスポートと荷物を確認します。

そして、私のパスポートをチェックしたら「荷物をまとめて電車を降りろ」と、片言の英語で言われました。何が起きているか全くわからなかったし、何もないところで下ろされても途方に暮れてしまうので、英語を話せる乗客を探し、事情を翻訳してもらい、移民局での申請のことを初めて知りました。

電車を降りたら、約40kmの距離だし、1リットルの水を持っていたので、最寄りの都市、Ganja(ガンジャ)まで歩きながらヒッチハイクしました。っていうか、それ以外に、選択肢がないからね!電車もバスもない、何もないところで降ろされたからね!

で、強制国外退去をお願いするために、その日のうちに、Ganjaの移民局に行ってきました。

「いや、電車内で強制国外退去してくれても良かったんじゃない」と不満はありましたが、なんとか万事解決しました。

ちなみに、バクーでもガンジャでも、「トビリシ行きの直行バスがあるよ」と現地の人が言いますが、普通に国境で降ろされます。直行のバスは基本的にありませんのでご注意ください。

アゼルバイジャンは変なムスリム国家?

イスラムには、シャリーアと呼ばれる法律(戒律)があります。例えば、

  • 豚肉はダメ
  • 配偶者以外の異性との性行為(姦通)は禁止(つまり婚前の性交渉は禁止)
  • 女性はベール(ヒジャブ)をかぶらなければならない

などがあります。

ところが、アゼルバイジャンには売春婦がいます。数少ないバクーのナイトクラブに行くと、男女比率が9:1で、しかも女性はロシアやウクライナからの売春婦です。また、郊外のカフェなどに行くと、500円で買える売春婦などもいて、父親が息子に売春婦を買うなどもあるそうです。だから、アゼルバイジャンの女性は、けっこう男性不信っぽいです。

だからといって、すべての女性が貞淑とも言えません。アゼルバイジャンやトルコにおける「婚前交渉の禁止」は宗教上というよりは、「処女じゃないとバレたら離婚される」という打算的な理由が主なので、要は、「最後までしなければOK」なのです。複数の男女で乱交したけど、処女だと言い張る女性もいるそうですよ。

ちなみに、外国人の男性に対しても男性不信です。アゼルバイジャンでは、旅先でのロマンス的なことはないと思ったほうがいいでしょう。

アゼルバイジャンと栄枯盛衰

バクーの空港から中心街への風景はとても近代的かつ衛生的です。ところが、町中は建設途中のまま何年も放置されている高層ビルや、舗装されてない道路、廃屋、無人の高層ビルがたくさんあります。

不動産バブルの崩壊と、政治腐敗が原因です。アゼルバイジャンは、表向きは大統領の普通選挙をしていますが、実際には1993年から腐敗が進み、アリエフ一家が政府の要職を務め、2003年には事実上、大統領を息子が世襲しました。

空港までの道がきれいなのは、「大統領の家族がたくさん使うから」であり、大統領一家が行かない場所は舗装と開発が進んでいないと現地の人は不満を言っています。

アゼルバイジャンは日の国

アゼルバイジャンは、ゾロアスター教(拝火教)の寺院が現存する数少ない国の一つです。石油でもうけたこの国にとって、日は昔から神聖なものでした。

でもね、現地の人が「炎の寺院」というなんとも中二病をくすぐる寺「Ateshgah」に行ってきたのですが、これがしょぼい。小さい。片道1時間近くかかるのに、10分で見終わる。。。

一方で、炎の塔はわりとよかったです。丘の上にあるので景色もきれいだし、夕方に行って、日が暮れるまでカフェでゆっくりして、夜景を楽しむのがいいでしょう。

アゼルバイジャンのバクーは見所が小さい

バクーの旧市街はとても小さいです。

バクーの旧市街は、独特な古い旧市街と、その周りに旧市街風の町並みがあります。

古い旧市街は、本物っぽいのですが、新しい旧市街はヨーロッパの旧市街をまねて作られたような雰囲気です。

アゼルバイジャンの第二都市、ガンジャは観光客ゼロ

アゼルバイジャンはやはり観光客が少なく、第二都市のガンジャでは、他の観光客をほとんど見かけませんでした。っていうか、観光客っぽい人を一切見かけませんでした。

ホステルも基本的に私一人だけだったし、っていうかホステルが1,2軒しかないないし・・・。

でも、そこそこ自然もあって、そこそこ退廃的でおもしろかったです。

#gandja #azerbaijan #heydaraliyev

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総括すると、アゼルバイジャンはちょっとがっかりです。強制国外退去のせいで2年間は入国できませんが、まったく後悔はありません。

今はジョージアにいます。正直、ジョージアが良すぎてアゼルバイジャンの評価が下がるってのもあるでしょう。